前からやってみたかったアイスホッケーを始めた。全く新しいスポーツへの挑戦だ。
アイスホッケーを始めるためにはホッケーギア(ホッケーの防具一式)を買わないといけないが、またこれがいろんなメーカーやサイズがあり、値段も様々。全くの素人だ。これを悩んで何を買うか迷っていると結局「道具をそろえてから考えよう」となってしまい、なかなか始めることができなくなってしまう。
まずは決意を明確にするためにも、9月27日からSharks Ice at San Joseで毎週土曜日に行われるAdult Hockey Classにクラスが始まる1週間前に申し込んだ。
Hockey 1 Beginner Classにしようかと思ったが、ローラーブレードもやっているし、スケートではクロスオーバーターン(スケートでコーナーを回るときに足を交差しながら加速する)とバックスケーティング(後ろ向きにすべる)がある程度できるはず(汗)なので、基礎からやらなくても、と結局Hockey 2 Intermediate Classに申し込んだ。
もう後戻りはできない。

Sharks Ice at San Joseはリンクが4面あり、この辺りでは一番大きなスケート施設でSan Jose Sharksの練習リンクとしても使われる。NHLのシーズン中もSharksの公開練習なども行われるところだ。
アイスホッケーをやっているアメリカ人の友達に相談すると「ホッケーの道具は個人が身につけるものだがら、かなりパーソナルなものなので、できれば中古のじゃないほうがいいよ。」とのこと。Adult Hockey Classではフル装備が参加の条件なので、申し込んでからeBayやオンラインで探し始めた。
グローブ、エルボーパッド、シンパッド、ショルダーパッド、ホッケーパンツ、ヘルメット、そしてホッケースティック等、友達にアドバイスを受けながらeBayで買ったり近くのホッケーショップで購入したりと一式を全て用意し、3日前には装着方法も友達に教えてもらった。

初日のホッケークラスでは完璧に打ちのめされた。
ホッケーストップ(急停止するストップ)やバックスケートがキレイに出来ない。普通の格好で滑るのと防具をつけてスティックを持って滑るのとでは全く違う。
やばい。
分かったことは、「やはりあまりにも安易に考えていた」ということだ。
Hockey 2 Intermediate Classはほとんどがホッケー経験者もしくはHockey 1 Beginner Classを終了した人達だ。
しかも年配の人から女性の参加者も結構いる。
初日からフルスピードでのクロスオーバーターン、バックスケーティングでのクロスオーバー、ホッケーストップ、フォワードからバックへのトランジッション等、ホッケーのスケーティング技術を確認する1時間であった。
開始後5分もしないうちに呼吸が乱れ全身から汗が噴き出る。気合も何も予想以上に体力が消耗されていく。
まじっすか。しんどい。休憩したい。
左向きのバックスケーティングと左足のホッケーストップがうまくできず、何度も転倒した。
コーチも「これができない人はこのクラスは取れない!」とか「それがフルスピードか。これはホッケークラスだ。ゆっくり滑りたいならパブリックセッション(一般の人がスケートを楽しむ時間)へ行け!」と結構、厳しい。
何とかボロボロになりフラフラにながら、無事1時間が終了。たぶんこの中で一番へたくそだ。こんなに完璧に打ちのめされたのは久しぶりだ。
クラスが終わり、ロッカールームでみんなと一緒に着替える。ロッカールームは独特の"Hockey Smells"といわれる、ホッケーの防具に染み付いた汗の匂いが充満している。全身から汗が噴出し疲労しきった体でゆっくりと着替えるのはなんとなく懐かしい「体育会ノリ」だ。
クラスの時間の中で、ゼイゼイいいながらあまりに悲壮な顔で「先に行ってくれ」といった自分を見ておじさんが言ったことがある。
"Hockey is fun. That's why you are here. You need to enjoy this class!"
「ホッケーは楽しいよ。だからこのクラスをとったんだろ。楽しまないとね。」
全くその通りだ。苦しむためにクラスをとったんじゃない。ホッケーはつらいもんじゃない。楽しいはずだ。
初日のクラスが終わってからアイスホッケーの事で頭がいっぱいの自分がいる。そしてクラスとは別にみんなに迷惑をかけないためにも、週に何度か時間を見つけSharks Iceに通い練習を始めた自分がいる。練習をしながらホッケーを楽しみ始めている。
アイスホッケーは楽しい。楽しすぎる。今までは観て楽しんでいたスポーツがまた違った形で見えてくる。どこまでできるかわからないがアイスホッケーを始めて良かったと思う。
Recent Comments